久保に合ったソシエダの戦術とは?

レアル・ソシエダに所属する日本代表の久保建英は8月14日ラ・リーガ開幕戦カディスとの試合で新天地デビューを果たし、ゴールを決めました。ゴール以外にも味方との連携もよくこの試合マンオブザマッチに選ばれています。昨季のマジョルカと違いかなりプレーしやすそうな印象ですが、なぜここまで活躍できたのでしょうか。今回は久保がなぜ昨季と違い開幕戦から活躍できたのかソシエダの戦術を踏まえて解説していきます。

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レアル・ソシエダvsカディス

レアル・ソシエダ 先発メンバー (4–4–2 ダイヤモンド型)

開幕戦メンバー

レアル・ソシエダは、4バックに中盤はアンカーにスピメンディを置きダイヤモンドのような形となりました。久保はイサクと共にFWで2トップを組む形での出場となりました。基本的に両サイドバックは高い位置を取り中盤の4選手はあまり幅を取らず内側にポジションを取るシステムです。

前半24分メリーノのパスから久保が得点!

前半の序盤から久保はボールタッチも多くゴール前で起点となるパスを出し、シルバと共にソシエダの攻撃を牽引していました。前半24分右サイドからアリツ・エルストンドのパスを一旦奪われますが、すぐにソシエダが奪い返し、メリーノがペナルティエリアに走り込んだ久保に浮き玉のパスを出し、久保がワントラップして右足ボレーでゴールを奪いました。後ろからのパスでコントロールが難しいボールでしたが、うまくタッチし抑えたシュートで技術のうまさがでたゴールでした。

ボールを奪われた後にすぐに奪い返し、その瞬間に久保も動き出していたのでチームとしての狙いがうまくハマった形でのゴールとなりました。

終盤はカディスが攻勢に

前半に久保のゴールで先制したもののそれ以降、得点は奪えず1–0の状態が続きました。後半からは徐々にカディスが攻勢を強め、ロングボールやペナルティエリア付近からのロングスローなどでソシエダゴールにせまりましたが、昨季最少失点のソシエダの守備陣が奮起し守り切りました。

ソシエダの戦術は?

ソシエダの戦術は基本的にボールを保持し、奪われたら即時奪回を狙います。今回のカディス戦の久保の得点も攻守の切り替えの早さから生まれた得点でした。相手がボールを保持している時には相手のセンターバックまでプレスをかけて、高い位置でのボール奪取を狙います。そのためFWやMFの選手もサボらずボールを追うことが必要です。

ビルドアップでは、センターバック2人でボールを保持することが多く時にはGKもビルドアップに参加します。サイドバックは基本的に高い位置をとるため、センターバックはアンカーのスピメンディにボールを繋ぎそこから展開する形が多くなります。サイドバックの選手が幅を取るため、中盤の4人は内側に絞ってプレーすることが多くなり、中央で細かくボールをつなげることが強みになります。足元に技術のある選手が揃っているソシエダだからできる戦術とも言えます。

久保のプレースタイルとマッチした戦術でもある

ソシエダは基本的に中央に人が多く細かくボールを繋いで攻める形です。久保のプレースタイルもライン間でボールを受けて、味方をうまく使いながらシュートまで持っていくのが得意なのでチーム戦術とマッチしていると言えます。また、ソシエダは幅をとるのがサイドバックの選手しかいないため、サイドの高い位置はスペースがありそのスペースを久保やイサクが走り込んで使う場合もあり、サイドでの突破も得意な久保を2トップの一角で使うのは適材適所での配置と言えるでしょう。

マジョルカとの違い

昨季久保が所属したマジョルカとの大きな違いはビルドアップの点になるでしょう。マジョルカは基本的に後ろからつなぐことは少なくDFラインから前線まで一気にロングボールを蹴ることが多くなるので、ソシエダように久保がボールに触れる回数は少なくなっていました。また、マジョルカは中盤でボールを配球できる選手が少ないため久保は低い位置まで降りてきて組み立てに参加していたのでバイタルエリアでゴールに直結するプレーはあまりできませんでした。

マジョルカと比べ、ソシエダは中盤で配球できる選手も多炒め久保は前線で得点に絡むプレーがしやすくなります。

ソシエダの問題点は?

久保にとってはかなりプレーしやすい戦術ですが、問題点も見られます。ソシエダが今シーズン採用している4–4–2のダイヤモンド型のフォーメーションは中盤の選手がより近い位置でプレーするため選手が中央に集まり過ぎてしまいサイドの幅を使えない場面が見られます。そのためサイドバックの選手の上がりが遅れてしまうと中央だけでボールを前進させるため、相手に中央を固められると攻めあぐねてしまう可能性が高くなります。

しかし、ソシエダの選手の足元の技術でビルドアップの難しさをカバーしており、勝利を重ねてきました。ただ強豪チーム相手だとこの状態でのビルドアップはかなり難しくなってくるのではないでしょうか。

この問題を解決するためには、怪我で離脱中のオヤルサバルが復帰し4–3–3のフォーメーションに戻すことで改善できると思いますが、現状の4–4–2のダイヤモンド型でも結果が出ているだけに今後どのようなシステムでシーズンを進めるのか注目されます。

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まとめ

今回は久保建英の所属するレアル・ソシエダの戦術について解説しました。ソシエダは技術のある選手が多く、どの選手も共有力が高い選手ばかりです。そのため久保もプレーしやすそうでこれからの試合も期待が持てそうです。次節はバルセロナとの試合も控え楽しみな試合が続きます。これからの久保の活躍に注目です。

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