今回はサイドに厚みを持ったフォーメーション3–4–3について特徴やメリット・デメリットなどについて解説していきます。
3–4–3フォーメーション特徴
3–4–3フォーメーションは一見すると3–4–2–1フォーメーションと同じ配置に見えますが、大きな違いは前線の3枚がサイドに広がりウイングのポジションを配置している点になります。ウイングの選手を配置していることで、後ろのウイングバックの選手とともにサイド攻撃に厚みをもたすことができます。その分中央の人数か減ってしまうため中央からの攻めはしにくい形になります。また、前線に3枚配置していることでDFとMFで守備を固めカウンターも仕掛けやすい形です。
守備時にはウイングバックの選手もDFラインまで戻ってきて守備をすることでデフェンスにも人数をかけることができるので攻守に渡ってバランスの良い配置となっています。しかし、攻撃の際にウイングバックの選手が上がった状態だとセンターバックの脇が空いてしまい、逆に相手のサイド攻撃を受けてしまうのは注意が必要になります。
3–4–3 メリット
- サイドに枚数が多く厚みがでる
- ディフェンス時に枚数をかけられる
- 前線の3枚でカウンターがしやすい
3–4–3 デメリット
- サイドに人数をかけているため中央からの攻めはしにくい
- ウイングバックが上がっているとセンターバックの両サイドが空いている
- ウイングバックの選手の運動量が必要
3–4–3 採用チーム
今回は3–4–3フォーメーション採用チーム2008–2009シーズンのジェノアのフォーメーションについて紹介していきます。
ジェノア
2008-2009シーズン
監督 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ
このジェノアのフォーメーションの特徴はサイド攻撃です。ウイングとウイングバックに加えて、センターバックも攻撃に参加することで数的優位を作るシステムです。守備時には、ボールと逆サイドのウイングバックの選手が降りてくることで4バックの形を作りサイドのスペースを使わせない戦術を取りました。このジェノアのフォーメーションは3-4-3の良さを引き出し、デメリットとなる部分を消しうまくシステムを活用した戦術と言えます。
まとめ
今回紹介した3-4-3は、サイドに人数をかけられるフォーメーションで、守備時にも人数をかけることのできるフォーメーションです。ただ攻撃がサイドに偏りがちなのでこのフォーメーションに合うチームは限られてくるでしょう。ただ全体的にバランスがとれているためチームの戦術によってはかなり強力なフォーメーションになるのではないでしょうか。
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