カタールW杯でも日本代表として活躍した日本代表の守田英正が所属するスポルティング。ポルトガルのプリメイラリーグでは常に上位をキープしチャンピオンズリーグにも出場する競合チームです。今季のチャンピオンズリーグではフランクフルトに敗れ惜しくも決勝ラウンド進出とはなりませんでしたが、プリメイラリーグで2シーズンぶりの優勝を目指し、リーグ後半戦を戦います。
今回はそんなスポルティングについてメンバーやフォーメーション、またポルトガルではモウリーニョ2世とも言われている監督についてなど紹介していきます。
スポルティングCP(Sporting Clube de Portugal)
創設年 | 1906年 |
ホームタウン | リスボン |
ホームスタジアム | エスタアディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ(50,095人収容) |
愛称 | Leões (ライオン) |
国内タイトル | プリメイラリーガ:19回 ポルトガルカップ:17回 リーグカップ:3回 カップウイナーズ・カップ:1回 |
監督 | ルベン・アモリム🇵🇹 |
所属選手(22-23シーズン)
GK
No 選手名 | Pos. | 生年月日 | 身長 | 国籍・代表 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 アントニオ・アダン🇪🇸 | GK | 1987/5/13 | 190cm | スペイン | |
12 フランコ・イスラエル🇺🇾 | GK | 2000/4/22 | 190cm | ウルグアイ | NEW(前 ユベントスU–23) |
22 アンドレ・パウロ🇵🇹 | GK | 1996/12/18 | 189cm | ポルトガル |
DF
No 選手名 | Pos. | 生年月日 | 身長 | 国籍・代表 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2 マテウス・レイス🇧🇷 | LSB、LMF、CB | 1995/2/18 | 184cm | ブラジル | |
3 イェレミアー・セント・ユステ🇳🇱 | CB、RSB、DMF | 1996/10/19 | 184cm | オランダ代表 | NEW(前 マインツ) |
4 セバスティアン・コアテス🇺🇾 | CB | 1990/10/7 | 196cm | ウルグアイ代表 | |
13 ルイス・ネト🇵🇹 | CB、RSB、DMF | 1988/5/26 | 185cm | ポルトガル代表 | |
19 エクトル・ベジェリン🇪🇸 | RSB | 1995/3/19 | 178cm | スペイン | NEW(前 バルセロナ) |
RSB、RMF | 1999/9/13 | 173cm | スペイン代表 | トッテナムへ移籍 | |
25 ゴンサロ・イナシオ🇵🇹 | CB、LSB | 2001/8/25 | 186cm | ポルトガル代表 | |
26 ウスマン・ディオマンデ🇨🇮 | CB | 2003/12/4 | 190cm | コートジボワール | NEW(前 ミッティラン) |
46 ゴンサロ・エステベス🇵🇹 | RSB | 2004/2/27 | 171cm | ポルトガルU–19代表 | 復帰(前 エストリル) |
47 リカルド・エスガイオ🇵🇹 | RSB、RMF | 1993/5/16 | 172cm | ポルトガル | |
CB | 2002/3/4 | 183cm | スペイン | スポルティング・ヒホンへ移籍 | |
71 フラビオ・ナジーニョ🇵🇹 | LSB、LMF | 2003/7/20 | 178cm | ポルトガルU–19代表 |
MF
No 選手名 | Pos. | 生年月日 | 身長 | 国籍・代表 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
5 守田英正🇯🇵 | DMF、CMF | 1995/5/10 | 177cm | 日本代表 | NEW(前 サンタクララ) |
6 ソティリス・アレクサンドロプロース🇬🇷 | DMF、CMF | 2001/11/26 | 186cm | ギリシャ代表 | NEW(前 パナシナイコス) |
15 マヌエル・ウガルデ🇺🇾 | DMF、CMF | 2001/4/11 | 182cm | ウルグアイ代表 | |
23 ダニエウ・ブラガンサ🇵🇹 | DMF、CMF | 1999/5/27 | 178cm | ポルトガル | |
28 ペドロ・ゴンサウベス🇵🇹 | AMF、WG | 1998/6/28 | 173cm | ポルトガル代表 | |
32 マテオ・タンロンゴ🇦🇷 | DMF、CMF | 2003/8/12 | 183cm | アルゼンチンU–20代表 | NEW(前 ロサリオ) |
92 エドゥアルド・エンリケ🇧🇷 | DMF | 1995/5/17 | 184cm | ブラジル | NEW(前 アル・ラーイド) |
FW
No 選手名 | Pos. | 生年月日 | 身長 | 国籍・代表 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
10 マーカス・エドワーズ🏴 | WG、AMF | 1998/12/3 | 168cm | イングランド | |
11 ヌーノ・サントス🇵🇹 | LWG、LMF | 1995/2/13 | 177cm | ポルトガル | |
16 ロシーニャ🇵🇹 | WG、AMF | 1995/5/3 | 169cm | ポルトガル | NEW(前 ヴィートリア・ギマランイス) |
17 フランシスコ・トリンカン🇵🇹 | RWG、CF | 1999/12/29 | 184cm | ポルトガル代表 | レンタル(所属元 バルセロナ) |
18 イサハク・ファタウ🇬🇭 | RWG、CF | 2004/3/8 | 177cm | ガーナ代表 | |
20 パウリーニョ🇵🇹 | CF、RWG | 1992/11/9 | 187cm | ポルトガル代表 | |
33 アルトゥール・ゴメス🇧🇷 | LWG、CF | 1998/7/3 | 174cm | ブラジル | NEW(前 エストリウ) |
LWG | 1998/6/14 | 174cm | カーボベルデ代表 | バジャドリードへ移籍 | |
91 ロドリゴ・リベイロ🇵🇹 | CF | 2005/4/26 | 185cm | ポルトガル |
基本フォーメーション(22–23)
監督 ルベン・アモリム(Ruben Filipe Marques Amorim)
国籍 | ポルトガル |
生年月日 | 1985年1月27日 |
身長 | 178cm |
選手時代ポジション | CMF、RMF、RSB |
在任期間 | 2020年3月〜 |
モウリーニョ2世の呼び声高い青年監督
2020年に35歳の若さでスポルティングの監督に就任したルベン・アモリム。現役時代にはポルトガル代表としても活躍した経験があり、引退後の2017年より監督としてのキャリアをスタートさせています。2018–2019シーズンにはポルトガル3部のカーザ・ピアを2部に昇格させ、2019–2020シーズンにはブラガの監督に就任するとカップ戦でタイトルを獲得しています。
そして2020年にはスポルティングがプラガに1000万ユーロ(約14億4000万)の違約金を支払い、ルベン・アモリムを招聘しました。移籍した2020–2021シーズンには就任早々リーグ戦優勝とカップ戦も制覇と2冠に輝き結果を残しました。
戦術には強いこだわりも
そんな若手の青年監督がここまで結果を残すことができたのはなぜなのか、それは緻密に練られた戦術にあるようです。ルベン・アモリムはモチベーターとしての評価が高い一方、戦術家としての一面もあるようで守備の約束事はかなり細かいそうです。得意とするシステムは3–4–3。守備時は5バックで攻撃時には3トップとボランチ2枚も攻撃に参加します。とにかく前に出て守備をすることが求められ、相手に対して厳しくボールを奪いに行くことが特徴的です。
また攻撃面では選手の個性に応じた戦術を仕込んでいて、必ずしも左右対称での攻撃ではなく左サイドと右サイドでの役割を変えています。そのため、ボランチで出場する守田もボランチの役割だけでなく時には前に飛び出して行き得点を狙いに行くなど様々なタスクが与えられています。
こうした細かい戦術や、選手への指示、相手に合わせた攻撃の仕方など、モチベーターとしての能力だけではなく、戦術面でも能力高い監督ということが伺えます。
こちらの守田英正選手の著書「ずる賢さ」という技術の書籍の中でスポルティングの戦術について守田選手本人が解説されています。
注目選手
フランシスコ・トリンカン
国籍 | ポルトガル |
生年月日 | 1999年12月29日 |
身長 | 184cm |
ポジション | RWG、CF |
利き足 | 左 |
バルセロナからレンタル移籍で加入したトリンカン。右サイドでのドリブルが得意でスポルティングでもチャンスメーカーとしての活躍が期待されます。ポルトガル代表の経験もありこれからが楽しみな選手です。
パウリーニョ
国籍 | ポルトガル |
生年月日 | 1992年11月9日 |
身長 | 187cm |
ポジション | CF、RWG |
利き足 | 左 |
昨シーズン11ゴールとチームの得点源となっているパウリーニョ。身長の高さを活かした空中戦が得意でチーム内でも数少ないセンターフォワードタイプの選手です。攻撃だけでなく前線からの守備でもチームに貢献し、攻守に渡って重要な選手です。
マヌエル・ウガルデ
国籍 | ウルグアイ |
生年月日 | 2001年4月11日 |
身長 | 182cm |
ポジション | DMF、CMF |
利き足 | 右 |
守田と中盤でコンビを組むマヌエル・ウガルデ。中盤でボールを刈り取る能力に長けており、守備能力の高い選手です。そのためスポルティングでは、ウガルデが守備的なポジションを取り、守田が攻撃参加をすることが多くなっています。
守田英正
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1995年5月10日 |
身長 | 177cm |
ポジション | DMF、CMF |
利き足 | 右 |
クラブ経歴
- 2018–2020 川崎フロンターレ🇯🇵
- 2021–2022 サンタクララ🇵🇹
- 2022– スポルティング🇵🇹
プレースタイル
足元の技術と周辺視野の広さから中盤でチームをコントロールできる選手です。スポルティングではボランチでの出場ながら中盤から前線へ飛び出して行きゴールも積極的に狙って行きます。リーグ戦では現時点で3ゴール記録するなど、攻撃面での活躍も見られます。
まとめ
今回は日本代表の守田英正が所属するスポルティングについて紹介しました。ポルトガルリーグで常に上位争いをしておりCLにも参加するなど世界的に強豪チームの一つと言えます。スポルティングを率いる監督はモウリーニョ2世とも言われている35歳の若さで就任したルベン・アモリムで、モチベーターとしての評価が高いですが戦術的にもかなり細かい監督です。戦術面でもどのような戦い方をするのか注目して行きたいですね。
ポルトガルリーグ、スポルティングの試合はDAZNで視聴可能です。
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